インドネシア情報

1. はじめに:私たちの拠点であるバンドン市から紹介させてください。

東西6400キロにも及んで広がるインドネシアの国土は広大です。日本の本州並みの大きさを持つ主要5島の真ん中に位置するのが、ジャワ島。首都ジャカルタを擁するこの島には、約1億5千万人、インドネシアの人口の半分以上が集積しています。

私たちのインドネシア現地事務所があるバンドン市は、首都ジャカルタから車、列車で3時間離れた場所にある、インドネシアで2番目に大きな都市です。渋滞と物価高騰により機能不全に陥っているように見える首都ジャカルタを離れ、私たちは標高700メートルの高地にある古都バンドンに拠点を置いています。

バンドンは高地にあるため、年中涼しいという特徴があり、日本が植民地化するまで300年にわたってインドネシアを支配したオランダはここに総督府を設けていました。
インドネシアは赤道直下の国ですから、年中を通して朝6時に日が昇り、夕6時に日が沈むという「かわらない毎日」が続きます。バンドンは年中最高気温が27度くらい、さいてい気温が15度くらいと、冷房も暖房もいらないパラダイスです。

バンドンはオランダ時代に教育の中心であったあったために、伝統あるトップ大学はここに集積しています。インドネシアでは国立トップ校として君臨するバンドン工科大学。初代スカルノ大統領をはじめ、インドネシア建国以来その中心を担ってきた人の多くがこの大学の出身です。このほかにパジャジャラン大学やインドネシア教育大学をはじめ数多くの大学がここに集まり、優秀な人材が街にあふれています。

バンドンは「ジャワ島のパリ」とも呼ばれ、ファッション、フード、カルチャーをリードする町としても有名です。週末になるとバンドンの涼しさとその時代の先を行く文化を求めて首都ジャカルタから膨大な人がここにやってきます。

私たちはそんなバンドンこそ、インドネシアを知るためのもっとも便利な場所だと考えています。みなさんをバンドンへご案内できることを楽しみにしております。

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2. 成長するインドネシア

インドネシアはASEAN本部を擁する、東南アジアの最大の成長国です。人口2億5千万人で世界第4位。国土面積は世界第14位と、堂々たる大国です。地下資源からIT技術まであらゆる分野の産業がそろっているうえに、毎年約6%で成長するその経済はやがて世界の牽引車となると言われています。

その上にもっとも重要なことは、この国は人権と文化的・政治的多様性を尊重する民主主義国家であることです。1998年に軍事独裁政権が倒されてから以降、この国は流血のない安定した民主主義国家運営を30年にわたってつづけています。大統領を直接選挙で選ぶこの国は、文字通り「世界最大の民主主義国家」と言えます。人々は中庸の徳を重んじるたいへん穏やかな文化で、人前で声を荒げるということがありません。そんな穏やかさが安心のインドネシアをあなたもきっと気に入ることと思います。

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3. 宗教的寛容の精神

インドネシアは国民の90%がイスラム教を信仰し、世界でもっともイスラム教徒の多い国です。イスラム教を名乗る過激派の活動が世界中で問題となっていますが、インドネシアではあまり発生しません。もちろん無縁というわけではありませんが、人々が殺し合うというような状況はにはありません。

まずひとつインドネシアが他とは違うのは、この国はいわゆる「イスラム教国」ではないことです。宗教、文化、民族の多様性を尊重することが建国以来の国の理念となっていて、互いに寛容であることを大切にする文化です。インドネシアの国章は下にあるように「ガルーダ」という伝説の鳥がモチーフになっているのですが、この鳥がつかんでいるバナーには「多様性の中の統一」という国のスローガンが掲げられています。70年も前に作らたものなのです。日本では文化の多様性が政治の重要問題とはいまだに認識されていませんが、インドネシアでは半世紀以上も前からしっかりと国家経営の最重要課題であったのですね。政治意識がたいへん進歩していて、学ぶべきことが多いと感じます。
インドネシアとのビジネスにあたってはイスラム教の理解は必須ですが、上記のような文化のおかげでインドネシアの人たちはたいへん親切かつ客観的にどうしたらよいのかを教えてくれます。なのでなんの心配もいりません。「あなたとビジネスをするにあたって宗教や文化の違いで配慮すべきことがありますか?」という、文化を超えて仕事をするにあたってまず聞くべきあたりまえの質問をすればいいだけですね。

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4. インドネシア Fact Sheet

人口:2億5千万
国土面積:200万㎢
首都:ジャカルタ
経済成長率(GDP):約5%