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介護の人手不足を対策する方法を「人材のプロ」が話します
なぜ介護事業は人手不足なのでしょうか？その解決方法は？？人材のプロが語る介護求人の方法
はじめに
いま当社への外国人材需要はほぼ介護事業に限られています。コロナ禍で多くの業種がいま雇用どころではない事態になっています。経済のリブートがいつどのように起こるのかまったく不透明な状況ですが、早く事態が改善されることを祈っております。
逆に言うと、なぜ介護事業者だけがいま求人がこんなに出ているのかということがかえって謎です。旅行業、宿泊業や外食業などコロナ直撃を受けた産業で職を失った人たちがなぜ介護事業の求人を埋められないのでしょうか。
これはいろいろな要因が重なって生じていることですから、単純な説明はできないでしょう。はっきりしていることは、介護の人手不足は、人流が変わる程度では解決しないとても根深い問題だということです。そのことを念頭に、人材事業者の立場から見た介護の人手不足を解決する対策を考えてみたいと思います。
１．介護保険制度に依存しない
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コロナ禍ですばらしい役割を果たす介護保険制度
給料が安く、精神的にキツイ、あるいは肉体的にキツイ、職場の人間関係にパワハラが生じやすいという条件にあてはまってしまう業界では構造的に人材不足が生じます。コロナ前の状況では「外食」「宿泊」「介護」「清掃」がサービス業では典型的でした。介護以外の３業種はコロナの打撃を受けて求人ができない事態になっていますが、幸い、介護で求人が減らない大きな理由の一つが介護保険制度の存在です。
消費者に直接に対価を支払ってもらうのとは異なって、介護事業は国の介護保険制度から対価を受給できるシステムですから、消費者の「買い控え」の影響が小さいです。それゆえ需要を維持できて、人手も必要ということになっています。これは介護福祉を安定的に提供する上でたいへん重要なことですね。コロナの影響で介護が受けられないという事態にもしなっていたら、医療のひっ迫はもっと深刻なことになっていたと思います。日本の介護保険制度はコロナ禍での感染防止に大いに役立っていることをもっと評価しなくてはなりません。
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介護保険制度が抑制するイノベーション
しかしその一方で、介護労働者の低賃金構造を作っているのも介護保険制度のせいでもあります。介護保険制度は介護職の賃金を平準化することに強い影響をもっています。事業者は介護保険制度の基準を満たせば事業を継続できますから、高い対価を要求するようなサービスの向上をめざす競争には参加しません。そのことが業界全体のイノベーションを抑制して、介護の質に応じた値上げとそれに連動する賃金の上昇をもたらさないことになります。
介護保険制度に依存せず、この「横ならび」を脱する事業モデルを開発して介護職の雇用条件を改善すれば、その事業者は人手不足には悩みません。実際にそういう事業者は少なからず存在するでしょう。また介護業界全体がその方向で動けば、他の産業よりもよい雇用条件を実現してワーカーの獲得競争に勝つことができるでしょう。
安定的な介護保険制度と活力ある介護業界という命題はなかなか両立が難しいテーマですが、決してトレードオフの関係とは思えません。ここは経営手腕の見せ所でもあるといえます。
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攻めの介護事業に必要な攻めの人材
当社はそんなやる気満々の経営者様に、やる気満々の人材をご紹介することができます。人材の育成と募集を所掌する当社のインドネシア事務所は首都ジャカルタに隣接するスンダ民族の古都、バンドン市に位置しています。この街は初代スカルノ大統領の出身大学であるバンドン工科大学をはじめ、パジャジャラン大学、インドネシア教育大学などそうそうたるトップ校を有し、医療・福祉・看護系の大学もたくさんあります。
当社は、社長の鍋島が大学教員であったことの人脈を活かしてこうした大学と提携し、医療・福祉先進国日本でキャリアをつくりたいと考える優秀なインドネシア人材を数多く募集、育成して日本へ送り出しています。介護以外の人材でもトップエリート型の人材募集は当社の得意技です。
「お金のためにキツイ仕事をがまんします」という出稼ぎ型ワーカーではなく、「あこがれの国ニッポンで活躍したい」という夢実現型ワーカーを送り出すのが当社の強みです。面接をしていただければその違いは歴然とわかりますので、ぜひお試しで面接をしてみてください。
世界に視野を広げてあなたの事業を成長させる向上心の高い人材を確保して付加価値の高い介護事業をめざされてみてはいかがでしょうか。
２．キャリアパスを明確にする
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ブラック不動産営業職に人材が集まってミカン農家にこないのはなぜ
構造的に人材が不足する産業のもう一つの共通点は「キャリアパスが不明瞭」ということです。たとえば農業労働者を例にとってみましょう。
和歌山のみかん農家では人手不足で若い人たちの就労を待ち望んでいらっしゃいます。雇ってくださる農家のご主人とそのご家族はとてもやさしくて、人間を人間とも思わない大阪市内の某ブラック不動産会社の経営者とは大違いです。そんなやさしいミカン農家に就労する方が、大阪の不動産業者の営業社員になるよりはるかに人間らしい生活を営むことができるでしょう。
しかし、現実には和歌山のミカン農家の息子ですら、大阪市内のブラック不動産屋で営業職をしているのはなぜなのでしょうか？それは和歌山のミカン農家に「キャリア」を見出すことが困難という事情があります。ミカン農業の未来はどうなのか。このミカン農家に就職して自分は出世できるだろうか。転職したときに前歴としてどちらが有利だろうか…
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介護事業とミカン農家の共通点
和歌山のみかん農家と同様に、介護事業でも同じ問題が発生しています。介護業界の未来はどうなるのだろうか。この介護施設に就職して自分は出世できるのだろうか。転職するときに、介護職としての経験はどれほど役立つのだろうか…
介護保険制度はこの問題に直接に答えを与えてはくれません。ここが隣接する医療保険制度との決定的な違いですね。医者や看護師は医療保険制度の枠組みとそれに連動して構築されている巨大な医療教育システムによって多様なキャリアが提供され、守られ、努力した者の出世が個々の事業者の中でも業界としても手厚く設計されています。しかし介護保険制度にはそのようなキャリアシステムはありません。農業、漁業、林業、製造業、外食業、宿泊業…こうした人手不足産業の共通点でもあります。建設業に人気があるのは、スキルの評価がしやすく、できる人はどんどん給料の高い仕事をもらえるところなのかもしれません（そのかわりに「できない」とレッテルを張られた人へのパワハラがえげつない世界です）。
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あなたの会社/施設にあなたのキャリアパス制度を
キャリアパスが不明瞭な業界にあっても、個々の事業者がキャリアパスを明らかにしてワーカーにインセンティブを提供することができます。社内での能力評価のシステム、昇給昇進のシステムを明瞭にできます。業界全体においてどのような経験や能力が高く評価されるかを社員に語り、将来の有能なリーダー、マネージャーへと育てていくこともできます。同業者とキャリアパスを共有して人材育成のための共通のシステムを作っていく努力は一部の業界団体で取り組まれています。
御社では採用時にキャリアパスについてどのように語っていらっしゃるでしょうか。
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CONVIのキャリア教育型人材育成
CONVIではどのような職種を希望する人材であっても、キャリパスに関するセミナーとカウンセリングを無償で提供し、当事者自身が主体的に自分のキャリアパスを意識し、キャリア形成をはかるための努力をするよう育成しています。
自分の未来を雇用者まかせにするのではなく、自分で主体的にキャリア形成をはかるというのは「いやになったらすぐにやめる」ということではありません。むしろその逆です。今の苦労が未来のなににつながっているのかをしっかり考え、仕事のストレスと向き合うことがもっとも重要なスキルです。
どんな仕事にせよ楽ではないし、むしろ仕事はたいへんなことの連続です。責任を持って苦労を引き受けるのが仕事です。そしてその責任ある行為を日々成就していくというすばらしいことを自分がしているのだということを常に客観的に認識していることが重要です。履歴書に自分の業績を書けない人は、そういう意識を持っていないので、自分の努力やその結果をしっかり評価することができていないのですね。そんな漫然と働くワーカーになるのではなく、自分の苦労としっかり向き合っていくキャリア意識を育て、そしてそそのような人材をご紹介することとしています。
自分が仕事を通じてどう成長しているかが見えてきた人は、さらに成長を加速するためになにを勉強するのか、なにをめざすのかが明確になってきます。当社はこのような人材を「自立した人材」と呼んでいます。
いま当社には自立したインドネシア人がたくさんいます。ぜひ面接をしていただき、ご採用をご検討ください。
３．CONVIにまかせる
当社は現在、数多くの看護大学に日本語プログラムを提供し、またインドネシアの地方自治体からの委託事業としても日本向け人材育成プログラムを運営しています。そうしたプログラムから自立したたくさんの就職希望者が、介護事業者様の面接を受けたいと文字通り列をなして待っております。