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ジョブ型雇用と外国人雇用研究会開催のご案内

2025.01.31

日時 : 2 月 14 日、午後 7 時より90分
会場 : オンライン(zoom)
教科書 :『ジョブ型雇用社会とは何か』濱口桂一郎著、岩波新書、2021 年
主催 : 株式会社 CONVI 代表取締役 鍋島祥郎
後援 : 行政書士法人志
申し込みフォーム➡ https://forms.gle/keLrLWLJjia79pUa6

開催の趣旨
グローバル化と人口減少の進展によって日本は移民の受け入れとしっかり向き合ってい
かねかればなりません。 そのため、 前世紀半ばに成立した古い入管法の枠組みが限界にきて
いることは多く指摘されています。外国人雇用に携わる事業者が入管法、移民政策、労働政
策をより深く理解してあるべき外国人雇用の実現のために事業の在り方を検証することは
重要な責務と考えます。

中でも入管法がそのバックボーンとしているジョブ型雇用の理解は重要です。日本の企
業ではほとんど導入されていないこの雇用原理が外国人の在留資格では厳格に適用される
ことによって外国人の日本での就労の大きな障壁となっていることは周知の事実です。最
もメジャーな就労可能な在留資格である「技人国」はジョブ型雇用を強制しているうえ、要
件である「大卒」は学歴差別であり、学歴を有さない者は日本でキャリア形成することは困
難です。その是正は人権の観点からたいへん重要な課題です。他方、 日本以外の国のほとん
どがジョブ型雇用であり、労働者はジョブ型雇用に基づくマインドと習慣を形成していま
す。そのうえ、 国境を越えての就労においては労働者のおかれる公私の環境の変化によって
離職、帰国を余儀なくされることが多く、在留資格の制限よりむしろ、 ジョブ型のマインド
が理解できないことや、転職を嫌う終身雇用の雇用慣行が外国人雇用の隘路となっていま
す。
入管法の「大卒」規定は学歴差別であるとはいえ、そのような制度設計の背景にあるジョ
ブ型雇用は、終身雇用型の問題を解決して外国人雇用の安定化をはかるたいへん重要な雇
用原理と考えます。少なくともジョブ型のマインドで行動する外国人労働者を理解しどう
対応するかを知らなくてはなりません。ジョブ型雇用原理に基づく採用を推進することに
よって、外国人雇用ばかりでなく、国籍に関係なく雇用の大きな改善をもたらす可能性もあ
ります。
そこで下記のように、外国人雇用を推進する立場にある事業者のかたにお集まりいただ
きジョブ型雇用について考える研究会を開催いたします。入管法の批判を繰り返して政治
と制度の改革を待つだけではなく、ジョブディスクリプションやキャリアパスの整備など
企業に提案すべきジョブ型雇用に必要な課題を整理し、いまできる行動を一緒に考えてみ
ませんか。みなさまのご参加をお待ちしています。