さまよえる新幹線事業のゆくえ・・・

2017年3月24日にジョコウィ大統領は、首都ジャカルタからジャワ島を横断する新幹線の発注先であった中国を見限る意向を発表しました。

日本では「よっしゃー」と湧いているところと思います。JRさん、日立さん、がんばってください。
正式に受注となると、新幹線という事業と話題の周辺にビジネスチャンスが広がるのはまちがいないと思います。

もともと日本が受注する予定で長年にわたって調査と計画が日本側で進められ、2012年には政府間の調印までしていたものが、2015年に突然中国に発注されることになったのは、ジョコウィ大統領の誕生が大きな要因でした。ジョコウィ大統領としては政治汚職を一掃する一環として、日本との癒着が指摘された新幹線整備計画を白紙の戻すことで政治的アピールをしたかったことと思います。

ところがジョコウィ大統領の思惑が大きくはずれたのは、国民がこれにかなり怒ったことでした。
「なんでいまさら中国やねん!」
「中国製の危ない列車で国民を殺す気か?!」
などと反発の声がしきりにあがり、これに端を発して「中国と癒着するジョコウィ」というレッテルが貼られ、あれほど若者に人気を博したジョコウィ大統領の支持率が急低下する引き金となってしまいました。

インドネシアの人々の日本製品に対する信頼度はすさまじいものがあります。
それが新幹線の中国への発注に対する反感につながったかもしれません。

しかしそれ以上に大きいのは、中国人に対する反感と偏見です。
親日感情と反中感情のダブルパンチだったわけですね。

日本発の商品やサービスをインドネシアでプロモートする場合、この「親日」「反中」の感情は有利な環境です。
このほかに表向きは「反米」という感情もあるのですが、実は本音のところではアメリカはかなり好かれている面もあり、微妙です。
こうした国民感情や文化に対するセンシティビティをしっかりお伝えできるのもCONVIならではの特徴です。
インドネシアの人々の心のひだに寄り添うプロモーションを心がけています。

さて、今度は日本に舵を切ったジョコウィ大統領。
いまのところ世論は「様子見」といった静けさです。
いずれにせよ、はやくわがバンドンに新幹線がきてほしいものです。

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